ビリヤードは多くの人々に愛されているスポーツであり、その魅力はシンプルなルールと奥深い戦略にあります。しかし、初心者にとっては、数多くのルールや用語が少し難解に感じられるかもしれません。本記事では、ビリヤードをこれから始める方から上級者まで、幅広いプレイヤーに役立つルールや基本知識をわかりやすく解説します。
ビリヤードで使う道具は?
ここでは、ビリヤードの基本的な知識について説明します。ビリヤードに欠かせないボール、キュー、テーブルについて、それぞれの特徴や役割を詳しく解説します。
ボール
ビリヤードにおけるボールは、ゲームの中心的な要素です。ビリヤードのボールは通常16個あり、1〜15の番号が付いたカラーボールと白いキューボールで構成されています。カラーボールは、エイトボールやナインボールなどのゲームで使用され、それぞれの色や番号に特定の役割があります。
キュー
キューは、ボールを突くためのスティックです。木製やカーボンファイバー製で、長さや重さがさまざまです。プレイヤーのスタイルや好みに合わせて選ぶことができます。正しいキューの選び方や使い方を知ることで、プレイの精度が向上します。
テーブル
ビリヤードテーブルは、ボールをプレイするための専用の台です。テーブルの表面はフェルトで覆われており、ボールの滑りが良くなるように設計されています。ポケットが6つあり、それぞれのポケットにボールを入れることがゲームの目的です。テーブルのサイズや材質も、ゲームに影響を与えます。
基本のルールは?
ビリヤードを楽しむには、反則行為を理解しておくことが大切です。どのような場面でファールと判断されるのか見ていきましょう。
手球が狙うべき的球に当たらなかった
ナインボールは1番球、エイトボールは最初に自分のグループのボールに当てるのがルールです。先に別のボールに当てたり、空振りしたりするとファールとなり、相手は手玉を好きな位置に置いて次のショットを打てます。手玉がクッションにぶつかってから的球に当たれば問題ありませんが、クッションに当たっただけで的球に届かない場合もファールになります。
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キューのタップ以外で球を触る
キューの先端のタップ以外が球に触れると、ファールになります。手や髪、袖口が触れないように注意しなければいけません。また、チョークやメカニカルブリッジが触れた場合も同様にファールです。ゲーム中はボールを並べ直すとき以外に、手で動かす行為も禁止されています。
ショットのときに床から両足が離れた
ビリヤードではストロークする際、片足が床に触れているのが基本ルールです。ジャンプして遠い球を狙ったり、台の上に乗って両足が浮いた姿勢で撞くとファールです。球が遠い場合、エクステンションやブリッジで対応し、体を無理に伸ばさないようにしましょう。初心者は、足を地面につけたまま届く位置に移動すると安全です。
ボールが止まる前に次のショットを開始した
手玉や的球が止まる前に、次のショットを始めるのもファールです。ボールが回転している状態も、動いていると見なされます。ポケットの入り口でゆっくり回る球に気づかず手玉をついた場合も同様にファールです。すべてのボールが止まった状態を確認してから、ショットを開始しましょう。
手球や的球がテーブルの外に出た
手玉や的球がビリヤード台の外へ飛び出すとファールです。強く打ちすぎてボールがテーブルから落ちたり、レールを乗り越えて床に転がったりするとアウトになります。的球が落ちたときは、元に戻すか除外されるのが一般的です。一度レールに乗ったボールがテーブルに戻ってきた場合はセーフです。
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二度撞き
一回のストロークで手玉に2回当たる二度撞きもファールです。手玉と的球が近い状態のときに起こりやすく、跳ね返った手玉がすぐにキューに触れると判定されます。このような近距離の場合、大会のルールにもよりますが、ショット前にプッシュすることを宣言するとファールが免除されるケースもあります。
妨害行為
音を立てる、テーブルを揺らすなど、相手のショットを妨害する行為はファールです。故意や過失は問わず、相手は手玉を好きな場所に置いてプレーが再開されます。悪質と判断されれば試合失格になる場合もあるため、相手のプレーが終わるのを静かに待ちましょう。
ノークッションファール
手玉が的球に当たったあと、ポケットに落ちずクッションにも当たらなければファールです。クッションに当たり、1ミリでも跳ね返ればファールは避けられます。このルールは、得点の見込みがない場面で手玉を意図的に的球へ接触させ、相手に打ちづらい状態にする行為を防ぐために設けられました。
マーキング
狙いを合わせる目的でテーブルに印や物を置くのはファールです。発覚すれば即ファールとなり、相手は手玉を好きな場所に置いてプレーを再開できます。悪質なら失格になる場合もあるため、目印はつけないでプレーしましょう。
ミスキュー
キューの先が滑って手玉をかすめるミスショットはファールではありません。ただし、滑った反動で手玉がジャンプして的球を飛び越えたり、タップ以外の部分が当たったりするとファールになります。
ビリヤードの基本ルール~上級者向けルール一覧
ビリヤードの基本ルールから上級者向けのルールまで、20種類のルールを紹介します。それぞれの特徴をチェックし、興味のあるものを試してみましょう。
ナインボール
ナインボールは、1から9までのボールを使い、9番ボールをポケットすることで勝利するビリヤードゲームです。運と戦略が融合し、初心者から上級者まで楽しめます。
エイトボール
エイトボールは、1〜7のソリッドボールと9〜15のストライプボールをポケットし、最後に8ボールを入れるゲームです。シンプルで初心者でも楽しめます。
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テンボール
テンボールは、ナインボールに似ていますが、10番ボールを最後にポケットする必要があります。高度なスキルと戦略が求められるため、上級者向けのルールです。
ナインボールバンク
ナインボールバンクは、ナインボールのルールを基にしつつ、すべてのショットをバンクショットでおこなうゲームです。高難易度のスキルが必要です。
セブンボール
セブンボールは、7個のボールを使ったシンプルなゲームで、初心者でも短時間で楽しめます。戦略性があり、TVイベントでも人気です。
セルフカウントナイン
セルフカウントナインは、ナインボールのプレーを数値化し、自分のスキルを客観的に評価できるゲームです。記録を付けることでモチベーションを維持できます。
ホノルル
ホノルルは、すべての的球をバンクショットやコンビネーションショットなどでポケットしなければならないゲームです。高度な技術が求められます。
ネオナインボール
ネオナインボールは、ナインボールの簡略版で、初心者でも楽しめるように設計されたゲームです。複雑なルールを省き、プレーの楽しさに焦点を当てています。
ストレートプール
ストレートプールは、ボール番号やハイボール、ローボールの区別なく、シュートを成功させ続けるシンプルなゲームです。連続でボールをポケットできるスキルが求められます。
ローテーション
ローテーションは、ボールの番号がそのまま得点になる点数制のゲームです。高得点のボールを戦略的に狙う必要があります。
ワンポケット
ワンポケットは、特定のポケットにボールを入れる戦略性が求められるゲームです。知識、経験、閃きが試されるため、将棋やチェスに似た魅力があります。
ジャパンナインボール
ジャパンナインボールは、ナインボールを基にした日本独自のゲームで、特定のボールをポケットすると得点になります。得点の大小で勝敗を決めます。
ボウラード
ボウラードは、JPBAのプロテストで採用されるゲームで、スコアリングシステムを通じて自己評価が可能です。練習用として最適です。
隠し球
隠し球は、初心者とプロが一緒に楽しめるパーティーゲームです。簡単なルールと盛り上がりやすいゲーム性で、誰でも楽しめます。
ナインヒットプール
ナインヒットプールは、ナインボールをベースに手球のコントロール力を高めるゲームです。楽しみながらビリヤード技術を向上させられます。
JPAナインボール
JPAナインボールは、的球1個1点というルールが特徴のゲームです。基本は一般的なナインボールと同じですが、得点システムが異なります。
ファスト・ナインボール
ファスト・ナインボールは、ルールを簡略化したナインボールです。常に最小番号の3つの的球を狙うシンプルなルールが特徴です。
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関連リンク:https://www.kaikatsu.jp/column/030775.html
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まとめ
この記事では、ビリヤードの基礎知識や基本ルールを解説しました。今回お伝えした知識を、ぜひ実戦でも試してみてください。快活CLUBでも一部店舗でビリヤードを提供しています。休日にビリヤードを楽しみたいという方は、お近くの店舗へぜひ足を運んではいかがでしょうか。
よくある質問
ビリヤードの3ポイントルールとは?
9ボールのブレイクでは、ポケットに入った球とスタートラインを越えた球を合計して3個以上にするのが規定です。これを3ポイントルールといいます。球がほとんど動かない弱いブレイクを防ぎ、試合をスムーズに進めるために設けられました。条件を満たさないブレイクはファールとなります。
ビリヤードは2人でできますか?
できます。ビリヤードは1対1で行うのが基本です。プレイヤーは交互にショットを行い、球をポケットに落とせなかった時点で相手と交代します。8ボールでも9ボールでも、球を入れ続ける限りプレイヤーのターンは続きます。
ビリヤードで禁止されている行為は?
ビリヤードでは、以下のような行為が禁止されています。
・手球が狙うべき的球に当たらなかった
・キューのタップ以外で球を触る
・ショットのときに床から両足が離れた
・ノークッションファール
・二度撞き など
上記の行為はファールとみなされ、相手にプレーの権利が渡ります。また、大声での会話やビリヤード台を揺らすなどの妨害行為も禁止されているので注意しましょう。