読書には、多くのメリットがあるといいます。周りにも、常に本を手にしている人がいるのでは?一方で「たまに読むくらいで、ほとんど読まない」という人もいます。読書にはメリットがありますから、できれば習慣化したいところです。どうすれば習慣化できるのでしょうか。この記事で、楽しく本を読み、読書を習慣化するコツを解説します。
読書をすると得られるメリット
「本を読むといいことが、たくさんある」と言われても、何がいいのか具体的にわからないと、いまひとつピンとこないものです。そこでまずは、読書から得られるメリットについて解説します。
ひとつは、語彙が増え、文章を書く力がアップすること。
本を出版する目的は、著者が、自分の思いや意見を、読み手に伝えるためです。そのために効果的な全体構成を考え、最適な言葉を選び出し、文章を作り上げていくのですが、その技術や手法は、本を読む過程で、自然にインプットされていきます。つまり、本を読むと語彙が増え、文章力も上がるということです。
今はメールでやり取りする場面も増えましたが、文字だけのコミュニケーションは感情が伝わりにくく、時として誤解を生むこともあります。そういったときも、本で得た語彙や文章力が役に立ちます。
想像力が豊かになることも、大きなメリットといってよいでしょう。
基本的に本は文字だけで構成されていますから、記されている背景や状況などは、自分で思い浮かべるしかありません。大切なのは、それが正確であるかどうかではなく、自分なりに思いを巡らせること。
これが習慣になると、興味関心を持てる世界が広がり、仕事でもアイデアが浮かびやすくなります。相手の立場を思いやることができるようになれば、コミュニケーションにも役立つでしょう。
そのほか、知識や教養が身についたり、集中力が上がったりすることもメリットといえます。
読書を習慣化させるためのコツ
メリットは理解できるけれど、なかなか習慣化できないという声も耳にします。それは、習慣化するコツを知らないからかもしれません。ぜひ次のことを試してみましょう。
自分の好きなジャンルの本を読む
「本」とひと口にいっても、ジャンルはさまざまです。そのジャンルの中でも、さらに細かく分類されます。例えば「小説」というジャンルで見ても「推理小説」「恋愛小説」「時代小説」「スポーツ小説」など、内容は多彩です。
そのほか書店には、ビジネス書、健康関連書籍、エッセイ、ノンフィクション、学術書など膨大な数の本が並んでいます。その中には、必ず自分のアンテナに引っかかるジャンルがあるはず。まずは、そのような本から手にしてみましょう。世間の評価ではなく、自分が興味関心をひかれるかどうかで選びます。
自分の好きなことであれば、めり込めるもの。一冊読んで興味がわいたら、同じジャンルの別の本を手に......という流れを作っていきましょう。
読みたくないときには読まず、読みたいときに読む
読み始めてはみたものの、どうしても読み進められない本もあります。そういうときに無理して読もうとするとイライラしてきますし、内容も頭に入りません。数行読んだら眠くなり、まったく進まないということもあるでしょう。
そのようなときは、無理して読まないことも大切です。今の自分の状況には合わないだけかもしれません。またいずれ「読みたい」という気持ちになったときに読めばよいのです。読んでいる本に興味がわかないときはいったん読むのをやめ、ほかの本を手にしてみましょう。
いきなり難しい本を読むことは避ける
自分にとって難解な本を読むことは、苦痛です。苦痛があっては、習慣化は難しくなってしまいます。本は、難しければよいというものではありません。まずは、自分のなじみやすい本から読むことを心がけていきましょう。
例えば、児童文学の中にも優れた作品はたくさんあります。「子どもが読むもの」と決めつけず、手に取ってみると世界が広がっていきます。
読書を楽しむためのコツ
習慣化するためには、読書の中に楽しさを見つけ出すことも大切です。そのコツをご紹介します。
積極的に本の内容をアウトプットする
本を読んだら、感想や意見をアウトプットする――こういった場があるだけでも、読書が楽しくなりますし、「次は何を読もうかな」というモチベーションにもつながります。
身近な人に話してもよいですし、SNSやブログなどで発信してもよいでしょう。通販サイトで書評を書くという方法もあります。実際、そのようなかたちでアウトプットしている人は大勢います。
ひとつだけ気をつけたいのは、ネタバレにつながることはなるべく書き控えることと、書いたことをすべての人が好意的に受け止めてくれるとは限らないということです。あくまでも「自分の記録」と割り切ってアウトプットすることを心がけていきましょう。
小説やビジネス書以外の本も読んでみる
習慣化のコツの冒頭でもお伝えしたように、本にはさまざまなジャンルがあります。書店の売り場で多くを占めているのは小説やビジネス書かもしれませんが、時には別のコーナーに足を運んでみましょう。それまでとは別の新しい世界に触れることができます。これこそが、読書の醍醐味です。
たまには違う場所で本を読む
たまには雰囲気を変え、いつもとは違う場所で本を読んでみることもおすすめします。出先で見つけた落ち着いたカフェ、インターネットカフェなどを利用してみてはいかがでしょうか。思わぬ読書スポットが見つかり、そこで本を読むことが楽しみになればしめたものです。
読書習慣をつけたいという人は、お伝えしたコツを参考にして、本を読んでみてください。読み始めてみて「これは、合わないな」と感じたら、無理して読まないことも大切です。ぜひ書店や図書館をぶらぶらしながら、興味のわく1冊を探してみましょう。その本を手に、お気に入りのカフェで時間を過ごすというのも、ステキです。快活CLUBなら、静かな空間とドリンクバーをご用意して、読書を楽しんでいただけます。電子書籍にてビジネス書も無料でご利用できますので、お気軽にご利用ください。