働き方改革の一環として、あるいは新型コロナウイルスによるテレワークの推進にともなって、場所にとらわれない働き方が広がりを見せています。その流れで、コワーキングスペースを利用する人も増えていますが、料金システムを見ると『ドロップイン』というなじみのない言葉が......。ドロップインとは?この記事で、ドロップインの意味、メリットやデメリットについて解説します。
コワーキングスペースの「ドロップイン」とは?
ドロップインを英語で書くと「drop in」。「ふらりと立ち寄る」「ちょっと立ち寄る」という意味の言葉です。そこから派生して、コワーキングスペースの「ドロップイン」は、「一時利用」という意味合いで使われています。
実は、コワーキングスペースには、さまざまな利用形態があります。「月額契約」「固定契約」など、決められた料金を支払って定例で場所を借りることもできれば、ドロップインのように、一時的に場所を貸してもらうこともできるのです。つまり、自分の仕事の仕方に合わせた利用できるということ。
料金設定や貸し出しの方法も、それぞれのコワーキングスペースが工夫をこらしています。「一時利用」の考え方もコワーキングスペースによって異なり、1日単位とするところもあれば時間単位とするところもあります。
参考までに「コワーキングスペース」の「コワーキング」を英語で表記すると、「CO-WORKING」。WORKINGは「働くこと」で、COには「共同」という意味があります。つまり、コワーキングスペースは、共同で仕事をするスペースということになります。
ドロップインを利用するメリット
では、ドロップインにはどのようなメリットがあるのでしょうか。いくつか主なメリットをピックアップしてご紹介します。
ひとつは「使いたい」と思ったとき、すぐに使えることです。
例えば、ふだんのテレワークは自宅でできていても、急な家族の都合により自宅以外で作業をしなければならないということも起こるかもしれません。そのようなとき、コワーキングスペースのドロップインを利用すれば仕事に支障は出ません。
また、「よくカフェで仕事をしているけれど、落ち着かないのでコワーキングスペースを使ってみたい」という場合も、ドロップインなら気軽に試してみることができます。いきなり月額での契約となると躊躇してしまいますが、お試しで使えるのは、ありがたいことです。
仕事の必要なものが揃っていることも、大きなメリットです。
もちろんカフェでも作業はできますが、先ほども例に出したように、周囲の人の声や雑音が気になることも多いもの。また、店に入ってみたら、電源やWi-Fiが整備されていないということもあります。
その点、仕事をする場であるコワーキングスペースなら安心です。どのような設備を整えているかはコワーキングスペースによって異なりますが、電源、Wi-Fi、複合コピー機など、最低限、作業に困らないものは間違いなく設置されています。
また、ドロップインは、出張先や旅先で仕事をしたいときにも便利です。
あらかじめ出先にあるコワーキングスペースを調べておくことで、場所と時間を選ばずに作業をすることができます。
まとめると、「仕事をする場所は確保しておきたいけれど、月額で契約するほどの利用は考えていない」という人にとって、ドロップインはメリットがあるといえるのではないでしょうか。
ドロップインを利用するデメリット
次に、ドロップインを利用するデメリットについてです。
ひとつは、利用の仕方によっては料金が割高になってしまうことが挙げられます。
ドロップインの料金設定は、月額等の固定契約に比べると割高に設定されていることがほとんど。月に1~2回程度の利用であれば安上がりになりますが、月に何度も使ってしまった場合、トータルしてみたら割高になってしまったということもなきにしもあらず。
また、空いた席がないことには利用できないこともデメリットといえます。
固定の契約であれば必ず場所が確保されていて使うことができますが、ドロップインの場合は先着順です。空きがない場合は、新たな場所を探さなければなりません。また、どうにか席は確保できたものの混雑しているときには、仕事に集中できない可能性もあります。
ドロップイン利用が向いている人は?
メリットとデメリットをふまえると、次のような人にドロップイン利用は向いているといえます。
まず、基本的にオフィスや自宅を仕事場としている人です。
仕事をする環境が整っていれば、コワーキングスペースを利用する必然性は、あまりありません。気分を変えて作業がしたい、自宅に工事が入るので静かな場所で仕事がしたいなど、必要なときにドロップインを利用するのがおすすめです。
出張が多い人も、ドロップインが向いているといえます。
出張先がいつも同じで、しかも滞在日数が長いという場合は、固定契約のほうが得になることもあるかもしれませんが、そうでない場合は、ドロップインにするのが賢明です。何か所か候補を見つけておき、必要に応じて利用してみてはいかがでしょうか。
メリットも多いコワーキングスペースのドロップインですが、もしも利用を考えるのであれば、ぜひ快活CLUBも選択肢に加えてください。仕事に集中できる鍵付きの個室もご用意していますし、ドロップインと同じように、一時的にお得にご利用いただける料金システムもご用意しています。ぜひ、ご検討ください。