この記事では、ポケットビリヤードの基本ルールやゲームの流れ、上達のコツなどについて解説します。ぜひ基本をマスターして、ビリヤードを楽しんでください。
ビリヤードの基本ルールを知ろう
ビリヤードにはさまざまな遊び方があり、それぞれのゲームで細かなルールが異なります。ここでは、ビリヤードのさまざまなゲームに共通する基本ルールについて解説します。
- ゲームごとに規定された数の的球を使う
- キュー(棒)で手玉を撞き、的玉をポケット(穴)に落とすとプレイを続行できる
- ミスポケットやファウルがあれば次のプレイヤーと交代する
以下に当てはまる場合はファウルに該当し、プレイヤー交代となります。
- 手球が狙うべき的玉に最初に当たらなかった
- 球を撞く(ショットする)ときに床から両足が離れた
- 手球がポケットに落ちた
- 撞いた手球や的球がテーブル台の外に出た・レールに乗った
プレイしながらルールをしっかり覚えていきましょう。
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ビリヤードの種類と基本ルール
ビリヤードにはたくさんの種類がありますが、白い手球を撞いて的球をポケットに入れる点はどのゲームもほぼ同じで、細かなルールが異なります。代表的なゲームのルールを以下で紹介しましょう。
種類 | 内容 |
ナインボール | 9個の的球を順に狙ってポケットに落とし、最後に9番を落としたプレイヤーが勝ち。 |
エイトボール | 15個の的球を使い、1人が1~7番を、もう一人が9~15番をそれぞれポケットにいれていき、最後に8番を落とせば勝ち。 |
フィフティーンボール | 15個の的球をポケットに入れる。入った的球の番号を足して、先に61点超えたプレイヤーが勝ち。 |
ベーシックゲーム | 15個の的球をポケットに入れる。よりたくさん入れたほうが勝ち。 |
上記以外にもさまざまなゲームがあります。もっとも人気があるのはナインボールです。
ゲームの進行方法と流れ
たくさんあるゲームのうち、もっとも人気があるナインボールの遊び方を紹介しましょう。おおまかに、以下のような流れになります。
- ラックなどを使ってボールをひし形に固めて置く。頂点に1番、中央に9番、その下に2番を置き、あとは番号に関係なく自由にセットする。
- ブレイクショットする。1番めがけて球を撞き、いずかの球がポケットに入ったらプレイを続ける。「1番に当たらなかった」「どの球もポケットに入らなかった」といったときは、ファウルでプレイヤーを交代する。
- プレイヤーは、テーブル上にある一番小さい数字の的球を狙って手球を撞き、ポケットに入れていく。ファウルが出たら交代する。
- 繰り返してプレイし、最後に9番をポケットに落としたプレイヤーが勝利する。
得点の計算と勝敗を決定する方法
ナインボールは最後に9番を落とした人が勝ちですが、JPAナインボールやフィフティーンボールなどは、得点をカウントする必要があります。以下で、計算方法を紹介しましょう。
ゲーム名 | 得点の計算方法・勝利条件 |
JPAナインボール |
・普通のナインボールと異なり、3・5・7・9番を落とすと得点になる |
・3・5・7番がコーナーに入れる:1点 |
|
フィフティーンボール |
・ポケットした的球を加算していき、先に61点を超えたプレイヤーが勝つ |
・的球に書かれた数字がそのまま得点になる |
初心者におすすめのビリヤードのコツ
初心者がプレイするときにもっとも意識したいコツは、「正しいフォームでまっすぐストロークする」ことです。
正しいフォームの基本はスタンス(立ち方)にあります。テープルに向かって立ったときに、足の間が広すぎたり狭すぎたりすると、うまくショットできません。両足を、肩幅と同じかやや広いくらいに広げて立ちましょう。利き足・キュー・ブリッジが直線上にくるように意識することも大切です。
ストロークとは、キューで手球を撞く際の動作のことです。キューを持ったほうの肘は90度に固定し、肘から下だけを動かしてすばやく動かします。ストロークがブレると、手玉を狙った位置に動かすことができません。安定したストロークができるように、何度も練習しましょう。
初心者が知るべき基本テクニック
初心者が知っておくとよい基本的なテクニックを紹介します。ぜひマスターして上達を目指しましょう。
- 狙ったボールがポケットに入る道筋をイメージしてショットする
- ボールを撞くときは肘の下だけを動かす
- 力加減をコントロールする
- ブリッジを正しく組む
「手球のどこに当て、どの方向にを撞いたらどう動くか」を常に意識してプレイしましょう。脇は締め、肘を動かさないように意識してストロークすることも大切です。
慣れていないと力任せにボールを撞いてしまうことがありますが、NGです。弱すぎてもボールが動きません。ちょうどよい力で打てるように考えながら打ち方を練習しましょう。
ブリッジは、安定して打ちやすいスタンダードブリッジがおすすめです。親指と人差し指をつけて輪を作り、キューを通します。親指と人差し指の指先は中指の第2関節にくっつけるのがコツです。
ビリヤード初心者が注意すべきポイント
基本的なマナーをしっかり守ることも大切です。たとえば、以下のようなマナーがあります。
- 道具は大切に扱う
- 隣のテーブルでプレイしている人がいたら、邪魔にならないよう立ち位置を考える
- テーブルに腰掛けたり食べ物を置いたりしない
- ほかの人がプレイしているときは静かに見守り、騒がないようにする
どれも基本的なマナーです。しっかり守って気持ちよくプレイしましょう。
また、ビリヤードが上達するまでには時間がかかります。失敗しても初心者のうちはしかたないと考え、楽しく練習することを心がけましょう。ビリヤードは心理状態が意外と影響する競技です。イライラしたり落ち込んだりしながらプレイしても、なかなかよい結果はでないもの。リラックスしてプレイすることも大切です。
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ビリヤード上達のためのショットのコツ
ビリヤードの腕前を上達させるためには、きれいなフォームやストロークを身に付けたうえで、正確にショットできるようになることが大切です。
正しいショットをするコツは、以下の2点です。
- 視点の使い方をマスターする
- ショットの種類と特徴を理解する
ビリヤードでは、立ち方や腕の動かし方だけでなく、目の位置や使い方が意外と重要な意味を持ちます。初心者のうちから視点の使い方を意識しておくと、上達も早いでしょう。
ショットにはいくつもの種類があります。それぞれの特徴を理解して、状況に応じて使い分けられるようになることが理想です。
ただやみくもに練習しても、ショットはうまくできません。上記のコツを意識して練習してください。うまくいかないときは、どこに問題があったかを考えて改善に努めましょう。
狙いを定めるための視点の使い方
正確に狙いを定め、ショットを成功させるためには、視点の使い方が重要です。使い方のコツを紹介しましょう。
- 狙う的球から手玉への目線の移動を意識:狙う的球とポケットの位置を見てラインを確かめ、どう動かすかを考える
- 狙う的球の撞く点を確認:手玉が的球のどこに当たればよいか考える
- 手玉に視線を戻す:ショット直前は手玉を集中してみる
狙いが定まったら、じっと見つめてキュー先でそのポイントを撞くことに集中してください。狙った通りのポイントを撞けるようにしましょう。
慣れないうちは狙いの的球ばかり見たり、反対に手玉を打つことばかりに気を取られたりしがち。練習の際は、狙いの的球→手玉と視点をすばやく動かすことを意識するとよいでしょう。
ショットの種類とそれぞれの特徴を理解する
ビリヤードには、実にさまざまな種類のショットがあります。たとえば以下のような種類です。
- ストレートショット
- カーブショット
- フォローショット
- ドローショット
- ブレイクショット
- ジャンプショット ...etc.
どのショットにするかでボールの軌道が異なるため、それぞれの特徴を理解し正確に打てるようになることが大切です。とはいえ、初心者がいきなりすべてできるようにはなりません。
初心者は、まずはストレートショットをマスターしましょう。ストレートショットは手球をまっすぐに撞く基本的なショットです。また、カーブショットは手球に回転を加え、カーブを描くように動かすショットです。マスターすると、障害物を避ける必要がある際に活用できます。
以下で、ストレートショットとカーブショットがうまく打てるようになる方法を紹介します。
ストレートショットをマスターする方法
ストレートショットは、文字通りまっすぐに撞く基本中の基本のショットです。以下の点を意識して打ちましょう。
- 肩幅かやや広いくらいに足を広げて立つ
- 狙う方向、キュー先、頭、足が一直線になるよう足は前後に開く
- キューを持った腕の肘の角度が90度になるように曲げる
- 肘から下だけを動かし、地面と水平にキューを押しだす
- 手球の中心を撞く
手球を撞いてクッションに当てる練習をすると、まっすぐに打てているかどうかわかります。クッションに当たった手玉がきれいに戻ってきたらまっすぐに打てています。
カーブショットを成功させるための秘訣
カーブショットは、手玉がカーブを描いて動くように撞くショットです。手玉と狙っている的球の間にほかの球があるときなど、その球に当たらないようにしたいときに用いられます。
ビリヤードのカーブショットが曲がるのは、ビリヤード台のラシャとの摩擦によって手球の回転方向が変わるからです。そのため、緩やかなカーブではなく、くの字のような軌道になります。
基本的な撞き方は以下の通りです。
- キューを斜めに立てる
- 曲げたいほうの横撞点を狙って打つ
右側に曲げたいときは右撞点を、左側に曲げたいときは左撞点を狙いましょう。
また、キューを寝かせぎみにするとショットが強くなり、カーブが曲がるのは遅くなります。キューを立てすぎるとショットが弱く、早くから曲がります。どの位置で曲げたいかを考え、キュ―の角度を決めましょう。
特定のショット:バンクショット、ジャンプショットを習得するコツ
打てるショットの種類が増えると、ビリヤードがより楽しくなります。ここでは、バンクショットとジャンプショットについて解説します。
バンクショットは、ボールをクッションに当てて弾き、狙った的球をポケットに入れるショットです。手球と的球の間にほかのボールがあって、直接狙えないときなどに用いられます。
初心者には難易度の高いショットですが、バシッと決まると非常にかっこいいショットです。どう打つとどう反射するかを理解すると、スムーズに習得できるでしょう。
ジャンプショットは、手玉を強くはじいて空中に跳ねさせることで、邪魔なボールを超えて狙い球に当てるショットです。キューを斜めに構えて手球の上部を撞くことで回転を与えて跳ねさせるため、高度なテクニックが要求されます。
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※店舗によってサービス内容が異なるためご注意ください。
ビリヤードのポジショニングとショットの角度
初心者のうちは、狙った的球をポケットに入れることに集中しがちで、なかなか次のショットに意識を回す余裕がない人も少なくありません。しかし、ビリヤードでは次のショットのためのポジショニングを考えることも非常に重要です。ポジショニングとは、手球を次のショットで有利になる位置まで運ぶ技術を指します。
難しい球を入れる高いショット力があっても、ボールの配置によってはうまく撞けないことも珍しくありません。ポジショニングが上手にできれば、難しい位置に手球が来ないようにすることが可能です。
理想的なポジショニングをするためには、ショットの角度を理解し、ほどよい力で適切な位置を撞くことが欠かせません。
以下では、ショットの角度を理解するために知っておきたい知識やポジショニングの実践方法について解説します。
ショットの角度を理解するための基礎知識
ビリヤードは、思う方向に手玉を進めるために適切な位置を撞く必要があります。ボールを撞く位置や角度、強さによって軌道や動きが大きく変わるからです。ボールの動きを予測する際、ショット角度は非常に重要な要素となります。
ショット角度は、おもに以下の要素で決まります。
- 撞点:手球をキューで撞く位置
- キューの角度:キューをどこまで傾けるか
手球の中心を撞いたときは回転がほぼ加わらず、まっすぐ進みます。
上を撞くフォローショットは、手玉が的球にまっすぐ当たると、的球のあとをフォローするように進むショットです。角度を持って接触すると、的球が進む方向に対して直角に動きます。下を撞くドローショットは、的球に当たった後に手玉が戻ってくるショットです。また、手球の左側を撞くと左に曲がり、右側を撞くと右に曲がります。
角度は、テーブルのラシャとの摩擦や力加減でも変化します。撞点と角度を意識してショットを試し、どのように動くか感覚をつかみましょう。
ポジショニングの重要性と実践的な方法
ビリヤードでは、狙った球を入れるシュート力と同じくらい、ポジショニングも大切です。高いシュート力があれば、ある程度の難球であればポケットに入れることはできます。とはいえ、ポジショニングを意識しなければ、打つのが困難な位置に手球が来てしまうこともよくあります。その場合、シュート力だけではカバーすることはできません。
上達したいなら、ボールをうまく操るポジショニング力を向上させましょう。ボールをコントロールするためには、撞くときの力加減や回転の加え具合がポイントになります。フォローショットやドローショットを使い分けたり、クッションを活用したショットを打ったりする必要があり、これは練習を重ねることが必要です。繰り返すことで感覚が磨かれます。
クッションを活用したショットのテクニック
クッションを活用したショットが打てるようになると、手球を理想的な位置に運びやすくなります。
なぜなら、反射角の法則に則り、クッションに向かって打った手球は当たったときと同じ角度で跳ね返ってくるからです。たとえば、30度の角度で進んでクッションに当たった手球は、30度の角度で跳ね返ります。この法則を利用すれば、クッションに向かって打つことで、手球が動く位置を予測しやすくなります。
とはいえ、ビリヤードは、光が鏡にあたって反射するといったケースとは違います。ビリヤードの場合は力加減や距離、回転などさまざなな要素の影響を受ける場合があることも、覚えておきましょう。
バンクショットの基本技術を習得する
クッションを利用した代表的なショットにバンクショットがあります。バンクショットは狙った的球をポケットに入れるときだけでなく、手球を狙う位置に移動させるのにも有効なショットです。
手球をクッションに当てる角度は、入射角と反射角の法則を意識してイメージしましょう。手球を撞く際は、中心を狙うことが大切です。中心からズレた位置を撞くと、うまく予想したラインに転がりません。
必要な力加減も、クッションとの角度や距離によって異なります。力が強すぎると跳ね返りすぎてしまい、力が弱すぎると狙った場所まで進みません。
撞く角度や力加減は、何度も同じシチュエーションを練習して感覚をつかむことが大切です。簡単なシチュエーションから始め、少しずつ難易度を上げていくことで、確度の高いショットが打てるようになります。
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まとめ
ビリヤードの基本的なルールや上達のコツ、覚えておきたいショットなどについて解説しました。ビリヤードは、最初はなかなかうまく打てないこともありますが、練習しただけ上達がわかりやすい競技です。まずは基本のルールとショットなどのテクニックを覚え、楽しむことから始めましょう。
快活CLUBでは、インターネットやコミックの読み放題だけでなく、ビリヤードが楽しめる店舗が数多くあります。席料のみで追加料金なしでプレイし放題なので、初心者の方が練習するのにもぴったりです。道具は無料で貸し出ししているので、ビリヤードに興味がある方はぜひご来店ください。